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活動報告:2009年

第19回夏季研究集会
2009-09-01
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主催 国民教育文化総合研究所
日時 2009年7月24日(金)13:30~7月25日(土)12:00
会場 オリエンタルホテル東京ベイ(千葉県浦安市)


研究委員会報告
報告1)教育行財政研究委員会
報告2)「学校と地域」研究委員会
報告3)公教育にしのびよる私営化

パネルディスカッション 

■分科会
第1分科会報告「学校・子ども・保護者は本当に結びつけるのか?」
第2分科会報告「子どもの権利条約から道徳教育を考える」
第3分科会報告「憲法から考える「法教育」(裁判員制度)」
第4分科会報告「労働と教育」
 
 
  昨年同様、できるだけ多くの参加、とりわけ青年層の参加を呼びかけるため、会場を千葉県浦安市とし、社会的にも注目されている問題「子どもの貧困」をメインテーマに選んだ。分科会のテーマとしては、教育総研の研究課題の中でもニーズの高い「子どもの権利条約から道徳教育を考える」、「憲法から考える『法教育』」、「労働と教育」を選び、青年層向けに「学校・子ども・保護者は本当に結びつけるのか?」と題したワークショップを行った。

  全体会では、まず、教育総研でとりくんでいる3つの研究委員会等「教育行財政研究委員会」、「『学校と地域』研究委員会」、「EIタスクチーム『公教育にしのびよる私営化』」についての報告を行い、参加者からの質疑に応えた。

  次に、早稲田大学非常勤講師の鳫咲子さんをお招きし、「子どもの貧困と就学援助制度」と題する講演を開催した。就学援助の現状や制度の仕組み、義務教育にかかる費用、自治体間格差、子どものための政策など、様々なデータ分析をもとに、「子どもの貧困」の一因となる状況についてなどが語られた。

  その後、日本大学の広田照幸さんをコーディネーターに、学校現場を代表して兵庫県の見澤光徳さんと三重県の中川弘文さん、講演者の鳫咲子さんをパネリストに、「子どもの貧困」に関するパネルディスカッションを行った。まず、子どもの貧困の現状が現場でどのようにあらわれているかについて、2人のパネリストから報告された。様々な事情から居場所を見つけられない子どもたちや、家計を気にして部活動に参加できない子どもたちなど、経済格差によって子どもたちにもたらされた「貧困」の現状が浮き彫りになった。そして、コーディネーターが講演と報告を関連させながら、諸外国の状況をふまえて、何が「子どもの貧困」に影響しているのかについて問題の焦点化をはかった。フロアーからもたくさんの現状報告、質疑、意見を受け、さらに議論を深めることができた。
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